板橋一歩展示室

蒲生ふるさと交流館では、蒲生町出身で1993年(平成5年)に富山県井波町(現在の南砺市)で亡くなった彫刻家板橋一歩(本名政義)さんの作品約80点を管理し、その一部を常設展示しています。

これは、板橋一歩さんのご遺族の方から没後10年を機に「ふるさとに作品を帰したい」という希望をかなえるため、蒲生町の有志で実行委員会を組織し、多くの方々から寄付を募って、平成20年に作品の里がえりが実現したものです。
代表作品である二紀展最高同人優秀賞を受けた「ベトナム母子像」などを展示しています。入場は無料ですのでお気軽にお越しください。

板橋一歩について

◆明治44年、当時県会議員だった父・小山田荘太
郎、母・ヨシの五男として蒲生町八幡に生まれ、政義と名付けられた。
◆昭和6年、鹿児島県立薩南工業学校建築科を卒業後に上京し、東京高等工芸学校(現・千葉大学)を卒業。
◆同9年、富山県井波町に招かれて教壇に立つ。同12年に井波の板橋ゆきと結婚し婿養子となる。
◆同20年の終戦を契機に「一歩」を名乗り彫刻の道に邁進することを決意した。
◆同26年、第7回日展に「靴磨きの少年」が初入選。以降日展への入選11回。
◆同28年、世界彫刻コンクールロンドン展で入賞。同43年に二紀会最高同人優賞を獲得した。
その一方で、井波木彫刻工芸家連盟委員長、井波彫刻伝統産業会館長などを歴任。
◆同56年に勳五等瑞宝章、平成2年には紺綬褒章を受章。
◆平成5年没。

〒899-5302 鹿児島県姶良市蒲生町上久徳2241
TEL : 0995-52-0115
時間 : 9:00 〜 17:00 無休
※年末年始は休館となります( 12/28 〜 1/4 )。